幼稚園の入園向けに行われる面接は事前に体験入園などを行い子供の様子を園側が確認済みの場合が多く、定員通りの申込人数であれば余程の事が無い限り面接段階で入園許可が下りない事はありません。但し人気のある有名幼稚園や定員をオーバーしている場合には園側の都合で人数削減されるため、面接での対応が重要になる事もあります。せっかくの面接なので、もしこちら側からの要求や質問があれば積極的に聞いてみる事も出来ますし、園児の教育に興味を持っている観点から好印象に繋がる場合もあります。
よく聞かれる質問事例は以下の通りです
1.当園への希望動機は何ですか？もしくは希望された理由は？
率直に答えて大丈夫です。回答例としては、「園庭で遊んでいる子供達がイキイキ、のびのびしていて、しかも礼儀正しいのでそのような子供になってほしくて希望しました。」実際に園がキリスト教や仏教関連の経営の場合、「教えを通して物事の善悪を子供に教えたくて希望しました。」これは実際に自身の面談時に使った回答ですが、相手に嫌な思いをさせる事なく言えれば無難です。
2.自宅はどの辺ですか？
この手の質問は登園時に送迎バスを使う目的かどうかを含めた意味合いの質問です。もし、自宅が遠く離れている場合でも正直に答える事が好感をもたれます。「こちらからですと自転車で10分から15分位です。登園時には送迎にバスを利用出来たらと考えています。」
中にはバスの巡回ルートから外れている場合もあり、面接時にその点を園より確認される事もあります。
3.どのようなお子さんですか？お子さんの良い点は？
意外とこの質問は難しいのですが、子供の利点をあげるとしたら何？と自分で日頃からよく観察する事が大切です。相手も親としてどこまで子供の事を理解しているか知りたい為の質問です。回答としてはやんちゃで言う事を聞かない。と言う具合に否定的な言い方はなるべく控えます。「いつも元気に動き回っています。エネルギーが有り余っています。」等。
4.お子さんには持病がありますか？
もし、持病があったとしても難しい病気を除いて殆どの幼稚園では持病を持った子供の養育には対処できる様になっています。ここで、嘘をついたり黙って聞き流すより、もし持病があれば逆に質問してみるといいでしょう。「喘息の持病がありますが、発作時には薬で対処しています。大丈夫でしょうか？」
正直な回答の方が相手に与える印象を良くします。その場でもし相手方より、かかりつけ医等を聞かれても正直に答えましょう。大体幼稚園の面接は一日で行われるので一人に割ける時間は限られています。あまり突っ込んだ質問になる事はないので多くても3つから4つと考えていれば大丈夫です。
3番の質問の代わりに、お子さんの好きな物は？とか、子供の日常について聞かれる場合もあります。
「本を読み聞かせますが、とても気に入っているようです。」「公園の砂場で砂遊びが好きです。」など、
質問の端々に共同生活が出来るかどうかを伺わせるような内容の事もありますが、幼稚園生活が始まれば自然と身につく習慣なのであまり神経質にならずに正直に答えましょう。
面接ではあまり特別に正装していく必要はありませんが、スーツで来ている人が多くカジュアルな恰好で臨む人はあまり見かけません。
面接で大切な事は必要以上に親が萎縮する事なく平常心で臨む事です。相手は堅苦しい回答を望んでいるわけでもなく日頃から子供にどう接しているか、幼稚園とどうかかわっていこうとしているのかを知る手がかりをつかもうと言う事が最大の目的です。
相手に嫌がられる態度を取らなければ全く問題はありません。入園すれば長い付き合いになる事は相手もよく理解しています。
